専攻医

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専門教育カリキュラムについて

日本精神神経学会の精神科専門医制度で求められる履修内容(研修ガイドライン)に準じ、期間は原則として3年間です。

1年目)当初約1カ月は外来の予診、また陪席することで診療を学び、病棟では指導医のもとで、主に慢性患者を主治医として受け持ちます。
カンファレンスやデイケアプログラムへの参加も必須とし、徐々に単独での診療に移ります。

2年目)院内でのトータルな研修に加え、さらに専門性高い領域を学ぶため、2年目より連携病院様での実習を行います。①公立一般救急病院、②精神科病院、③企業立病院を連携病院とし最新、高度な精神科医療を学ぶ体制を構築しております。①公立病院は、大阪府における身体合併症医療の中核的な役割を担う大阪急性期・総合医療センター(精神科救急・合併症入院料算定)において、高度救命救急センターとの密な連携を軸にした、多くの身体合併症患者・自殺企図患者の治療を学びます。②精神科病院は大阪医学研究所新阿武山病院においてアルコールを中心に多職種でのチーム医療により行われる、断酒会などの自助グループ活動や、活発に行われている障がい者スポーツ活動などを支援することで当事者の地域でのリカバリーを多種職で推し進めているスポーツ医学についても学びの環境が用意されています。③企業立のJR大阪鉄道病院では、本社健康相談室での社員の精神保健相談や過重労働者への面談、睡眠衛生に関する講義などを行っており、メンタルヘルスにおける予防から治療を学ぶことが可能です。

3年目)適正や希望に応じて睡眠、児童思春期など、専門医の指導を受けることもできます。

当院でのカリキュラムの特徴

阪南病院は、政令指定都市である堺市の精神科医療の中心的な医療機関で、堺市の緊急措置、応急入院指定病院です。外来は平均227.1名/日(平成28年度)、病床690、大阪府精神科救急システムの拠点病院にもなっています。 また、合併症システムにも積極的に参画しています。

精神科、心療内科のほか、専門外来として睡眠外来、児童精神科外来、女性外来、往診相談外来、口腔心身症外来を設置しており、その規模や多様性を生かして、措置入院までを含めた豊富な症例、精神科救急医療の実際の経験などいかなる状況でも対応できる精神科医の育成をめざしています。堺市の認知症疾患医療センターとしての役割も持ち、認知症の鑑別診断や治療、研修会などの実施や地域活動参加なども積極的に行っています。

精神保健指定医を最短期間で取得できるだけの症例を経験できます。

研修目標(精神科専門医制度 研修ガイドラインより抜粋・改変)

後期臨床研修では以下の内容を習得することを目標とします。

1.患者や家族との面接
・基本的な信頼感の獲得と同時に、患者の精神症状を把握し、専門用語に置き換えることができる、相手の感情をおもんばかることができる
・病歴や生育歴を適正に聴取できる

2.疾患の概念と病態の理解
・疾患の概念を理解し病態を把握できる
・各疾患の代表的な成因仮説を理解できる

3.診断と治療計画
・病状の把握・診断・鑑別診断ができる
・病型の把握ができる
・従来診断及び国際診断基準を使用できる
・人格特徴を把握できる
・症状の意味を成育史や環境から理解できる
・適切な治療を判断できる
・自傷他害の可能性を判断し対処できる
・入院の必要性を判断できる
・チーム医療を行うことができる
・病態や治療などについて患者や家族に説明できる




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医療法人杏和会阪南病院総務課
〒599-8263 堺市中区八田南之町277
TEL:072-278-0381 FAX:072-277-2261

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