入院治療を実現した児童精神科専門病棟2011.5.2堂々オープン 更にSTEP UP

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子どもの精神的・心理的な問題に対する関心が高まる中、少子化といわれる現在にあってもその需要は増大しています。
子どもたちを取り巻く環境は昔と異なり、新しい種類のストレスにさらされています。また、核家族化が進み、大人もどう子どもに接していいのか迷いがちです。子どもの問題が全て精神医学的な問題というわけではないでしょうが、身の回りの人だけで考えても結論の出ないことも多いのではないかと思います。
児童精神科では、子どもの発達上の問題や心理的・精神医学的な問題を取り扱っております。例えば上記のような問題をはじめとして、子どもの精神医学的な問題に対して精神科医、小児科医、臨床心理士が連携して相談および治療にあたります。
学校になぜか 通えなくなった 頭痛・腹痛を訴えるが検査しても異常がない
活気がなくやる気が出ない 集団行動がうまくいかない。こだわりが強い 極端なダイエットを繰り返す 集中できない。落ち着きがない

 

診療対象

強迫性障害
摂食障害
広汎性発達障害
不安障害
注意欠陥(欠如)
多動性障害(ADHD)
チック症
神経症
うつ
不登校
など

 

診療内容

ご家族、ご本人と面談し信頼関係のもとで、診断あるいは問題について明らかにしていきます。そして必要に応じて精神療法、薬物療法、ご家族への指導を行います。また、臨床心理士による心理検査を施行することがあります。言葉でのやりとりが難しい場合は絵画や、箱庭、プレイセラピーなども併用します。数回の外来受診の後に、入院加療が必要と判断する場合があります。

受診の流れ

医療機関からのご依頼・関係機関・ご家族からのご相談→072-278-0381→地域医療連携室・医療福祉相談室→児童精神科→児童精神科 診療予約→複数回の受診の後、入院治療が必要と判断する場合があります。

 

入院治療

児童精神科専門病棟

病棟は治療の場であると共に、子どもたちが育つ場でもあることから、発達や成長といった視点を大切にしています。ただし、病状によっては、院内の救急病棟などでの入院加療を要する場合もあります。

年 齢:
中学3年生まで
教 育:
院内学級にて学び育つ環境を提供し、学校への復帰に役立てたいと考えます。

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庭

 

児童精神科領域研究会

今般、児童精神科領域で執務される方々向けに研究会の開催をさせて戴きました。これは、日々接触させて戴いている中で(児童精神科領域での)医療情報の不足を指摘される方が多く、非力ながらこれにお応えしたいと願った事に由来しています。お陰さまで、当日は会場のキャパシティ限界の多くの方々にご参加戴き、熱心に聴講戴きました。

趣旨

①研修会開催を通じて、パートナーとして今後連携して行く児童相談所や学校関係者同領域に携る各施設スタッフの方々のニーズに、病院としてお応えし、具体的な貢献をしたい。又お互いの関係を深めて行きたいと存じます。

②今後、継続的な意見交換/交流&学びの場になる様、定期開催させて戴く事で、必要な情報を相互に共有し、私たち全員が学び、認識と力を蓄えて行く「場」「きっかけ」としていきたいと存じます。

過去の研究会(以下の研究会は全て終了しております)

児童精神科領域研究会 (資料PDF)
平成30年
2月10日(土) 『キレる』はこころの SOS 長野県立こころの医療センター副院長 原田 謙 先生
平成29年
11月24日(金) 子どもの拒食症と治療について  静岡県立こども病院 こころの診療センター長 山崎 透 先生
8月31日(木) インターネットの普及と依存 精神疾患との関連について 長谷川雅文 精神科医師
不登校について  当院副院長・精神保健指定医・日本児童青年精神医学会認定医 横田 伸吾 先生
3月7日(火) 発達障害について 当院副院長・精神保健指定医・日本児童青年精神医学会認定医 横田 伸吾 先生
阪南病院の児童精神科の近況 当院精神科医長・精神保健指定医 松島 章晃 先生
発達障害者支援センターの役割 堺市発達障害者支援センターアプリコット堺所長・精神保健福祉士 阪口 久喜子
平成28年
12月20日(火) 子どもの育ちを支援する NPO法人ライフ・ステージ・サポートみえ理事長(前三重県立小児心療センターあすなろ園園長) 西田 寿美 先生
2月22日(火) 家族と良い関係を作るコツ~ 家族療法から学ぶ~ 龍谷大学文学部臨床心理学科教授 東 豊 先生
平成27年
8月18日(火) 児童精神科の看護 外来相談 山陽学園大学院看護学研究科教授 川野 雅資 先生
5月26日(火) 性同一性障害(性別違和)について 当院副院長 横田伸吾
医療におけるWISC-Ⅳの活用 当院心理室主任 吉川征延
精神医学からみた家族に対するものの見方 当院精神科医長 松島章晃
3月13日(金) 思春期の子どもの対応法~場面に応じて、どうやりとりするか~ 医療法人カメリア副理事長 宮田 雄吾 先生
平成26年
11月28日(金) 人格障害について 静岡県立こども病院 こどもと家族のこころの診療センター長 山崎 透 先生
9月24日(水) 子どもの不適応行動への対応 当院精神科医師 小深田博紀
発達障害の子供を持つ親へのかかわりと支援 当院心理室主任 吉川征延
一つの軸で見立てる発達障害支援 当院精神科医長 松島章晃
7月17日(木) 医療法人財団青渓会 駒木野病院 児童精神科診療部長 笠原麻里先生
5月16日(金) 活動報告:児童精神科病棟における作業療法の内容 作業療法室主任 浦久保博
ワークショップ 子どもの困った行動、対応について話し合う 当院精神科医師 岩田悠希 / チック症について当院副院長 横田伸吾
1月24日(金) 医療法人翠星会松田病院理事長 松田文雄先生
平成25年
11月12日(火) おとなとこどもの発達障害 当院精神科医師 澤田将幸 / 阪南病院児童精神科に携わって 当院精神科医師 呉家学
WISC-IV知能検査のみかた 当院診療部心理室主任 吉川 征延 / 食療課の活動報告 当院診療部食療課主任 小倉 佳代
9月14日(土) 災害時のこどものメンタルヘルス  静岡県立こども病院 こどもと家族のこころの診療センター長 山崎透先生
7月23日(火) 家庭内暴力 精神科 松島章晃 / 不登校と引きこもりの診療の実際 精神科 作田泰章
子どもの眠りについて 精神科 和田大和 / 連携について 医療福祉相談室課長 阪口久喜子
5月31日(金) 思春期の臨床~学校と医療の連携について カメリアグループ副理事長 宮田雄吾先生
2月22日(金) 強迫性障害について 副院長 横田伸吾 / 不適切行動への対応を考える 精神科 宋大光
ADHDのこどもとの関わり方~ペアレントトレーニング 心理室 吉川征延
平成24年
12月20日(木) 摂食障害について 精神科 呉家学  /  阪南病院児童精神科領域からの情報提供 精神科 作田泰章
10月26日(金) 発達障害のある子どもへのソーシャルトレーニング 梅花女子大学教授 伊丹昌一先生
9月29日(土) ケースカンファレンス
8月22日(水) 不登校・引きこもりを理解する~いじめ問題への考察を含めて~ 精神科 澤田将幸
家族面接について~家族療法の視点から~ 精神科 松島章晃
7月21日(土) ケースカンファレンス
6月23日(土) 不登校の理解と支援 静岡県立こども病院 こどもと家族のこころの診療センター長 山崎透先生
※当日の資料は都合により掲載しておりません。ご了承ください。
5月18日(金) 子どもの精神科領域における薬物療法 副院長 横田伸吾
4月13日(金) AD/HD(注意欠落多動性障害)について  精神科 清水喜貴 / 児童期の心身症-体の不調/変調について 精神科 呉家学
3月17日(土) 児童精神科における心理検査について  臨床心理士 吉川征延 / 発達障害をもつ子どもたちに医療ができること 精神科 澤田将幸
2月18日(土) こころの障害を持つ子どもと家族の支援について 和歌山県立精神保健福祉センター所長 小野善郎
※当日の資料は都合により掲載しておりません。ご了承ください。
1月18日(水) 思春期の問題行動、リストカットなどについて  精神科 小深田博紀コミュニケーションの対人心理学と技能 精神科 松島章彰
平成23年
12月15日(木) 発達障害以外の児童期特有の精神障害について  精神科 澤田将幸思春期の心の発達について  精神科 作田泰章
11月4日(金) 精神療法について思うこと 精神科 宋大光児童精神科医ができること 精神科 宋大光発達障害の考察 精神科 呉家学
自傷行為について 副院長 横田伸吾
*横田の講演時引用させて戴いた「著者・著作」のご紹介:
●松本俊彦先生 佐賀医科大学医学部卒業。国立横浜病院、横浜市立大学医学部附属病院などを経て、現在、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合センター自殺実態分析室長(薬物依存研究部究室長併任)。著書に『薬物依存の理解と援助』(金剛出版 2005)『思春期臨床の考え方・すすめ方』(分担執筆 金剛出版 2007)ほか多数。訳書にウォルシュ『自傷行為治療ガイド』(共訳 金剛出版 2007)ほか多数。●『自傷行為の理解と援助―「故意に自分の健康を害する」若者たち』(日本評論社)松本先生の最高作と評されるお薦めの1冊。平易な表現で記されており、「自傷する若者にどう接するか」苦しんでいる医療関係者・学校教育の方が読まれれば必ず力を得て、目の前にいる自傷者に対する接し方・感じ方が変わると考えます。

 

児童精神科専門病棟

外来は、児童精神科専用待合とし、プライバシーに配慮すると共に、安心して受診できる環境を提供しています。

担当医

副院長 横田伸吾
(医学博士・精神保健指定医・日本児童青年精神医学会認定医・臨床心理士)
副院長 松島章晃
(医学博士・精神保健指定医・日本児童青年精神医学会所属・コンサータ登録医師)

加えて、複数の児童精神科担当医、看護師、臨床心理士、作業療法士、精神補園福祉士、管理栄養士といった多職種が治療、ケアおよび支援を行っています。
教育支援としては、院内に羽曳野支援学校分教室が機能し、マンツーマンに近い人員配置で、学びの環境が整備されています。

 

デイルーム
デイルーム
児童精神科専門病棟内
児童精神科専門病棟内
病棟内
病棟内
診察室
診察室
リビングルーム
リビングルーム
個室
個室
面接室
面接室
カウンターコーナー
カウンターコーナー
学習室
学習室
     

交通アクセス

自動車

阪和自動車道堺インターから約5分
近畿道から来られる方は、そのまま阪和道を通り、堺インターでおりてください。(この時、泉北有料道路の分岐点に注意してください)

送迎バス

JR阪和線「津久野」駅より26便/日
泉北高速鉄道「深井」駅より21便/日

南海バス

JR津久野駅前③番のりば
地下鉄中百舌鳥駅前③番のりば
南海堺東駅前⑩番のりば  小阪下車徒歩5分
泉ヶ丘駅前 北側①番のりば

※駅からの所要時間
「津久野」駅、「深井」駅より 車で約10分
「泉ヶ丘」駅より 車で約15分